つきあかり

特徴

1991年に農林水産省果樹試験場において，"まさひめ"と"あかつき"を交雑して得られた実生から選抜された品種で、2008年に品種登録された。

樹勢はやや強く，樹姿は中間である。新梢の発生は「あかつき」に似て多く，花芽の着生も多い。開花期はやや早く「あかつき」とほぼ同時期，黄金桃より2日程度早い。収穫期は満開か ら110日あまりあとになり，育成地で7月下旬から8月上旬，あかつきの1週間後，黄金桃の2週間あまり前になる。裂果の発生はみられないが，果面に微細な果点が目立つ場合がある。

果形は扁円形で，果実重は220g 前後とやや小玉であるが，今後しだいに玉張りが良好になると期待される。果皮の地色は黄色，果肉色も黄色となる。果皮の着色は少なめで，無袋でも陽光面以外が黄色となる果実が収穫できる。果肉は溶質で，ややち密，果汁が多く，糖度は14％程度と，「あかつき」と比べて1％高く，酸味は少なく，食味は安定して，非常に優れている。中生で品質良好な黄肉桃品種であり，黄肉桃のシリーズ化に有効であると期待される。

農研機構の発表データを読み込むと、作り易さ重視の場合は、「つきががみ」。糖度を含むところの食味で選ぶなら「つきあかり」の選択が正解というところか。

　無加温ハウスで糖度１７度
　マンゴーのような風味と色
　日持ち性も良かった

「あかつき」とほぼ同時期の収穫、糖度は1上で15を超えることもある。この時期の桃としては、抜群の糖度を持つ。「つきかがみ」より2週間収穫が早いので、果重は220gと中果。「つきかがみ」同様、無袋栽培でも着色良く、省力栽培可能である。
花は非常に多いので、早期の摘蕾、摘花に努めることが高単価販売に繋がる。黄色の下地に朱に染まる非常に綺麗な果皮を持った品種。芳香良く、女性からのリピートが多いとのことだ。

黄色系果肉、食味が良い品種。「あかつき」より１週間後、「黄金桃」より２週間早い中生品種。「あかつき」より糖度１度高く、酸味少なく食味が安定。果皮の色より「月の明かり」と命名された。