黄金桃　おうごんとう

特徴

長野県長野市川中島四ツ谷の池田正元氏が自園で発見した偶発実生から育成された。

樹勢は強く，花芽の着生は良好で，複芽が多い。樹姿は若木では立ちぎみとなるが，成木になるにしたがって中程度となる。花粉を有し，自家結実性である。生理落果の発生は少なく，結実は良好である。 収穫期は，満開から120日程度後になる中生種で，「川中島白桃」とほぼ同時期である。

果形は円形で，果実重は300gを超えるやや大果となる。果皮の地色は黄色で，着色は陽光面を中心に濃紅色となる。せん孔細菌病の発生が多いので有袋栽培される。果肉は黄色で，肉質はやや滑らか，甘味が多く，酸味がかすかに感じられ，食味は良好である。肉はやや硬めであるが過熟になると粉質化する。離核である。わが国では，黄肉桃の栽培はかっての缶桃以外，きめて少ないが，近年，消費の多様化の流れとともにしだいに栽培が増えつつある。

モモはバラ科サクラ属に属する温帯果樹。モモは水蜜種、ネクタリン、蟠ばん桃とう、花モモの4つに分けられる。水蜜種は、中が白いものを白肉種、黄色いものを黄肉種に分類される。黄肉種は缶詰用というイメージがあるせいか、これまで日本ではあまり人気がなかった。ところが、「川中島白桃」を発見された池田正元氏によって発見され、1977年に「黄金桃」と命名、発表されたことによりそのイメージは一新された。
今では品種改良され、果肉色の鮮やかさ、安定した高糖度を武器に女性を中心として、生食用桃の確固たる地位を築いた。品種も、極早生種の「ひめこなつ」、中生種の「つきあかり」、晩生種の「つきかがみ」と従来からの「黄金桃」と品種も揃ってきた。是非、安定した果実品質で、リピーターのつく果実生産を。

　生食用黄肉種桃として初めて紹介された品種で、この品種の登場で一気に黄肉種の人気がでた。晩生品種であることも手伝って、スーパーで購入しても糖度は高く、黄肉種独特の芳香を持ち、果肉の色も楽しめる。ゴールデンピーチの名で売られることもある川中島白桃の偶発実生。桃は、結構当たり外れがあるので、出来るだけ農家から直接購入しているが、この品種はスーパーで買っても大きく外れたことがない。

生食用黄肉種桃として初めて紹介された品種で、この品種の登場で一気に黄肉種の人気がでた。晩生品種であることも手伝って、スーパーで購入しても糖度は高く、黄肉種独特の芳香を持ち、果肉の色も楽しめる。 川中島白桃の偶発実生。桃は、結構当たり外れがあるので、出来るだけ農家から直接購入しているが、この品種はスーパーで買っても大きく外れたことがない。それだけ生産性が安定した品種ではないか。つまり、作りやすいと想像する。

　甘さだけなら白桃より断然上。香りは南国フルーツを連想させるような強くて独特の甘い香りの黄桃。果皮、果肉とも黄色。最も遅い時期に出せる品種の一つで、毎年安定した糖度を確保できる。