果樹(果物)農家を応援するホームページ
果樹苗木の生産・販売
株式会社吉岡国光園(苗木屋)
事業者登録番号:T4-2900-0105-7172
〒839-1221 福岡県久留米市田主丸町上原332-3
電話受付:9:00〜12:00/13:00~17:00
(土・日曜・祝日・お盆時期・年末年始を除く)
特徴
長崎市内の限られた地域でのみ自生樹が確認されている幻の柑橘。2016年に新品種と認定され、ローカル品種、加工品向品種として植栽進む。
果肉はやわらかくてみずみずしく、柑橘特有の苦みがなく、甘みのある爽やかな酸味が特徴の香酸カンキツ。見た目はユズや日向夏に似ていて、優しい「ゆうこうイエロー」になると収穫の時期。「柚香」とは全く別品種である。
ゆうこうは、長崎市内の限られた地域でのみ自生樹が確認されている幻の柑橘。チョーコー醤油株式会社から「祈りノ雫」ポン酢が販売されており、今回は醸造会社からの依頼で苗木生産することとなりました。
「ゆうこう」は、長崎の特定地域で、昔から食酢として家庭用に使われてきた。経済栽培された形跡はなく、点在していたと思われる。時代の流れの中で、購入できる調味料の普及、宅地化進展のための伐採などで、その数は減少し、山の中に散在するだけとなった。
ある日、長崎市十人町から長崎市野母崎町脇岬までを繋ぐ7里の御嵜(みさき)道を子供達に見せたいと小学校の校長先生が土井首地区の区長に依頼した。その時、道中にあった「ゆうこう」を子供たちに紹介。この行程に同行していた方が、「NHK趣味の園芸」にこの実を郵送し、ここから現在に至る「ゆうこう物語」は始まったようだ。
外海地区は、長崎市街より遠いことより、住宅地としての土地の需要はない。よって、土井首町地区のように「ゆうこう」が邪険にされることはなく、畑地の脇で細々と生き伸びていた。
一躍有名になった「ゆうこう」は、商業目的で利権争いの中、農家、農地の少なく、市街に近い土井首地区での植栽は市政上敬遠され、長崎市と合併した外海地区を中心に普及したようである。
上記が歴史であるが、これらの情報の中で気になるのが、土井首、外海でもその果実に樹個体差があることが表記されていることである。「皮の厚さが違う。夏ミカンタイプとザボンタイプがある。」それに、「元寇」が発見された佐賀県馬渡島でも「ゆうこう」樹が2本見つかったとか。間違いなく、実生による増殖のため個体差(雑種)が生まれているようである。今後、その事実の調査をしたいと思った。
(続「ゆうこう物語」も来年掲載)と締めくくった昨年のこの紙面。 今年は、土井首、外海を調査した。
①大山教会近く。国道499から県道237へ、そこから林道。大山町集落、全員カトリックとのこと。昔の隠れキリシタンであり、昔は相当に厳しい生活であったことを想像させた。住人の方によると原木は見たことがないが、ゆうこうを植栽しているとのことで畑を案内していただき、ゆうこう樹との初対面が叶った。
②善長谷教会近く。国道499から海沿いに延びる県道224までの途中を細い山道へ。教会前からは軍艦島も見られる眺望。訪れると車が一台、男性がおられ、教会関係者とのこと。翌日(日曜日)ミサがあるので、準備と掃除に来られていて、「ゆうこう」について尋ねると親切に案内して下さった。この樹こそが今回の視察で唯一発見できた3代目樹である。その樹までの道のりは徒歩で3分ほどであったが、一見さんが適当に散策して見つかる代物ではない、この方との遭遇が超ラッキーであった。
案内して下さった方もこの教会近くで育ち、当時教会の回りには相当の家があったが、現在長善谷の住人は10家族程度で、教会の周りは2軒残すだけになったとのこと。訪れた土井首地区は、外海地区から隠れキリシタンとして移住してきた方達。また、この土井首地区も外海地区も佐賀藩の飛び地であったそうだ。
③国道202にて、道の駅夕陽が丘そとめ(遠藤周作文学館)まで。土井首地区での「ゆうこう」の立ち位置は、近所の方にお裾分け的な存在だが、ここ外海地区では商業ベースでの取り扱いとなっている。ここでもカトリック教の影響は大きい。ド・ロ神父大平作業場跡には、この地域の開墾をした際の加工、貯蔵、農耕馬、農機具置き場が残る。また「ゆうこう」もこの周りに散在する。ここでも住人の方と話ができ、所有の「ゆうこう」樹の撮影をさせていただいた。
諸説あり、ここで「ゆうこう」伝播の流れを確定できるものではない。但し、この流れとキリシタンとの関係があることは確かであろう。但し、キリシタンと「ゆうこう」の関係がこの限られた地域に限定されており、他県では発見されてないことより、キリスト教の伝播イコール「ゆうこう」栽培という画は描けない。
今回お会いした方からの話を要約すると、まず、長崎県におけるキリシタンの歴史は外海地区から始まり、土井首、深堀、五島地区、叉佐賀県の馬渡島にも。このどの地域においても佐賀藩領、その飛地が一つの大きなキリシタンの流れを作っているようにも思える。
「ゆうこう」の流れも非常によく似た伝播の仕方を辿っているようである。当時樹は実生で伝播されたと考えるべきであろう。よって、樹による品種間差異が見られるとの文献もあったが、今回採取した果実写真からは、大きな差は感じられない。原木においては、その差異があった可能性はあるが、商業ベースの中で育てやすく、収量よく、搾汁率が高いなどの理由から淘汰され、ほぼ同系統が栽培されているようである。
種子数 | 25~30 | ||
トゲ | 短小 | ||
樹勢 | やや弱 | ||
来歴 | 長崎県原産 | ||
収穫時期 | 9/中~3/中 | ||
果実の出荷時期 | 9/中~3/中 | ||
平均果重 | 120~170g | ||
家庭園芸 | ★★ |
ここでは苗木単価、送料・荷造料についてご案内いたします。
苗木の状態/年生 | 本品種注文数 | 単価(税込)/1本当り |
---|---|---|
素掘り1年生苗木 | 1品種1~9本注文 | ¥1,700 受注中 |
1品種10本以上 | ¥1,280 受注中 | |
素掘り2年生苗木 | 1品種1~9本注文 | ¥2,300 受注中 |
1品種10本以上 | ¥1,840 受注中 | |
ポット苗木2年生 | 1品種1~9本注文 | ¥2,300 ✖ |
1品種10本以上 | ¥2,070 ✖ |
✖=売り切れ
苗木の出荷時期 | 素掘り苗木 | 3/上旬頃~3/末 (4月の発送は出来ません) | |
---|---|---|---|
ポット苗木 | 9月末~ | ||
送料・荷造料 (1回発送) | 一部地域を除く | 3,500円(税込) | |
北海道・東北・沖縄・離島 | お問い合わせ下さい | ||
※50本以上サービス (※北海道・東北・沖縄・離島は、お問い合わせください) |
お問合せから苗木お届けまでの流れをご説明いたします。
お電話かFAXでお待ちいたしております。
お電話・FAXにてご注文・ご相談を受け付けております。
カタログご希望の方も御連絡お待ちしております。
お客さまとの対話を重視しています。
「品種名と本数」をお知らせくだされば、在庫状況をお知らせします。・・・すぐにご返答できない場合は、追って、お電話、FAXさせていただきます。
とりあえず、押さえたい品種と本数をお知らせくだされば、「請求書」、「郵便振替用紙」、「カタログ」をお送りします。・・絶対に欲しい品種は早めにお申込みくだされば、苗木発注を承ります。
お気軽にお問合せください。
『請求書』の有効期限は、発行日より2週間、入金をもって御予約とさせていただきます。
『請求書』が1週間たっても届かない場合には誤送の可能性があります。入金がないと苗木の確保ができませんので、至急御連絡下さい。
必ず、『請求書』の内容をご確認の上、送金をお願いいたします。入金の確認が出来ましたら、苗木を確保いたします。それ故、申し訳ございませんが、入金後の注文内容変更・キャンセルは受け付けておりませんのでご了承下さい。
入金確認のお知らせはしておりません。領収書が必要なお客様はお知らせ下さい。
適時期の植付が健全に育つ秘訣。
出荷シーズンになりましたら、準備出来次第発送いたします。(苗木発送をご覧下さい)
着日指定(素掘り苗木) -できるだけご遠慮ください。 どうしても植付け予定日が決まっている場合、その旨お伝えください。植え付け予定日に植えられるよう余裕を持っての発送の努力させていただきます。苗木は3~4日では傷みません。植え付けまで一週間位ある場合は、一度箱を開け、水上げして箱に戻して涼しい場所にて保管ください。
着日指定された場合には、以下の理由で早掘りになり、苗木には良くないことをご理解下さい。詳しくは苗木発送をご覧下さい
1、雨天時には掘り取りは出来ない。
2、運送会社の遅配送などを考慮し、早目に出荷する。
日曜日、祝日着の配達は出来ません
戦後の昭和23年頃より苗木を作り始め、80年近く果物の苗木業を営んできました。
NEW!!
2025/09/01
今年も受注開始しました。
カタログが出来上がりました!ご希望の品種はお早目にご注文お願いいたします。在庫の確認・請求書の発送も遅くなりますが、少々お待ちいただけると幸いです。