花御所　はなごしょ

特徴

来歴　原産地は鳥取県八頭郡八頭町の原産であり，天明年間（1781～1788）に同町大門地区の五郎助という人が大和の国某地より1枝を持ち帰って自家の庭に接ぎ木したのが起源とされている。その後，花地区に多く繁殖生産されるようになり，花御所と呼ばれるようになった。

樹性，着花・結実性　樹姿は開張性と直立性の中間で，樹勢は中位である。萌芽・展葉期はおそい。雌花と雄花を着生する。花はつきやすく，開花期はカキのなかではおそい。樹齢が進むにつれて雄花の着生が多くなり，雌花が少なくなり，収量を上げにくい。種子形成力は中位であり，一般に早期の生理落果は少なく，後期落果性もない。

果実特性　極晩生の完全甘ガキ品種であり，一般に11月下旬から12月上旬が収穫期である。完全に落葉してからのちに収穫される。果実の大きさは平均240g程度であり，富有よりやや小さい。極晩生であることもあり，渋抜けはよくなく，早めに食べると渋みをかなり感じる（安芸津）。果皮色は橙紅色（カラーチャート5～6）で果底部のほうがむしろ赤い。糖度は17度程度である。

　やや軟熟するまで置くと，きわめて果汁が多いうえに果肉が崩壊せず，極上の食味を呈する。可食適期は果実を押して果皮がややくぼむ時期である。富有のような硬さの状態で食べると，果汁が少なく，食味は優れない。へたすき性が富有より強く，栽培上の問題である。

生産状況　鳥取県特産で17ha（2004年）の栽培がある。

初めて食べた「花御所」。何かに形が似ている。以前ご紹介した「ばあちゃんの唇」こと「駿河」に似ていると思ったら、「駿河」の親は「花御所」。とにかく甘かった。「駿河」の前に収穫できる極晩生品種。

極晩生品種で、霜に何回か当り落葉する頃が収穫時期。この時期になってやっと渋が抜け、「花御所」のとろけるような甘みが出てくる。
柿の最晩生品種「駿河」の親でもある。「駿河」の特徴「ばあちゃんの唇」の形はこの「花御所」を受け継いだものである。

極晩生品種で、霜に何回か当り落葉する頃が収穫時期。この時期になってやっと渋が抜け、「花御所」のとろけるような甘みがでてくる。
柿の最晩生品種「駿河」の親でもある。「駿河」の特徴「ばあちゃんの唇」の形はこの「花御所」を受け継いだものである。

　最晩生の完全甘柿品種であり、完全に落葉したのちに収穫する。糖度は１７度程度であるが、やや軟熟するまで置くと、きわめて果汁が多く、極上の食味を呈する。